オルフェウス管弦楽団&辻井伸行

  2月の話で恐縮ですが(スケジュールの都合上、少し前の話題をご紹介することもあります)、久し振りにオルフェウス管弦楽団のコンサートを聴いた。ソリストは辻井伸行(サントリーホール2月7日)、オール・モーツァルト・プロ。《ドン・ジョヴァンニ》序曲とピアノ協奏曲第26番《戴冠式》、交響曲39番変ホ長調。

 バロックや古典派の音楽で、楽員一人一人の自発的な音楽的対話や推進力が、時として指揮者のタクトによって削がれてしまい、残念だなあと思うことがある。もちろん、比較的小編成な管弦楽曲ということになるのだけど、それでも、たとえば数年前に東京の「ラ・フォル・ジョルネ」で聴いたコンチェルト・ケルン(指 揮者なし)による《英雄》(第1楽章のみ)の音楽の内部から沸き立つ律動するダイナミズムとその推進力には本当に圧倒される思いだった。

  さすがはオルフェウス管。《ドン・ジョヴァンニ》序曲からスリリングな感興に満ち、交響曲の急楽章では上述の音楽の力強い推進力が実現していた。辻井のソ ロは音楽の流れが自然。その上、音の一つ一つにエネルギーが内包されていて、表現が率直で生き生きとしている(カデンツァは自前)。オーケストラのアン コールは3曲。カヴァレリアの《間奏曲》が心に沁みた。それにしてもオルフェウス管、いいオケですね。




by Musentanz | 2014-03-17 23:47 | コンサート


コンサート、美術に映画に読書~音楽評論家那須田務の音楽を中心としたエッセイ


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